日本小児神経学会

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理事長挨拶

Last Update:2018年8月17日

日本小児神経学会理事長 岡 明 小児神経学会は多様性のある子どもたちとその家庭を支えていきたいと思います

 早いもので私が小児神経学会に入会して、すでに30年以上が経ちました。私自身の医師としてのキャリアは常に本学会とともにあり、この学会に様々な面で育てていただいたと思っております。
 そうした経験を踏まえて本学会の特徴を一言で表現するとすれば、会員に共通した小児神経学に対する熱い想いであると私は考えています。学術集会では、新しい知識を共有しよう、意見を交換しようと、多くの会員が熱心に参加しています。朝のセミナーから満員ですし、どのセッションも熱気に満ち、会場はあふれんばかりです。地方会活動も盛んにおこなわれており、若手を育て教育する場ともなっています。学会の在り方や将来に関する議論も活発に行われています。この学会に参加する度に、想いを共にした仲間に会うことができる、そんな軽い興奮を覚えているのは、おそらく私だけでないと思います。

 それでは小児神経学とは何なのですかと聞かれて、どう説明したらよいのでしょうか。この問いに対し、実はなかなか明快に答えることができません。対象とする疾患は、てんかん、代謝性疾患、神経感染症、神経免疫、神経筋疾患、末梢神経疾患、神経変性疾患、脳性麻痺、重症心身障害児、周産期医学、知的障害、発達障害など多様であり、その手法としては神経生物学、分子遺伝学、神経病理学、電気生理学、放射線医学などが含まれます。会員は、小児科学、神経学、脳神経外科学、リハビリテーション医学、神経放射線医学、精神医学、基礎医学の背景を持っています。また、神経疾患に伴う障害を対象としますので、医療福祉制度や行政、社会医学的な側面、さらには教育の分野も含まれます。
 このすそのの広い小児神経学のキーワードを強いて挙げるとすると脳神経筋・発達・心ではないかと思います。このキーワードに関心のある会員が集まり、お互いに認め合いながら高めていくことで本学会はここまで発展をしてきたと思いますし、今後もこの伝統を繋いでいきたいと思います。

 本学会の会員が診療をしている患者さんは、神経系の疾病を抱えている、障害を持っている子どもたちです。病気や障害を多様性と表現することが適切かどうか議論のあるところかもしれませんが、社会や教育の中で、多様性のために難しい状況に置かれている子どもと家庭です。小児神経学会は専門家集団として、そうした多様性のある子どもたちとその家庭を支えていきたいと思います。
 今後もぜひ会員の皆さんの積極的な関与をお願いいたします。

2018年6月

一般社団法人日本小児神経学会
理事長 岡  明

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