日本小児神経学会

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Last Update:2017年2月6日

小児神経Q&A

Q80:自閉症について教えてください
①どのような症状がありますか

自閉症のお子さんの特徴に言葉の遅れがあります。しゃべらないだけでなく言葉指示にも反応しません。反面、記憶力(特に視覚的な記憶力)が強くて、一度行ったことのある場所を良く覚えていたり、物の定位置を正確に覚えていたりします。例えば、行ったことのある遊園地が近づくと、声を出して喜んだり、予防注射をした病院の近くを通ると大泣きしたりします。ひっくり返したおもちゃを一緒に片付けると、正確に元あった場所に片付けてくれたりもします。目に入ったものは全て気になるので、近くまで行って確認する必要があります。結果的に動線が伸びてしまい。周囲からみると多動にみえます。記憶力がとても良いので、自閉症のお子さんたちは自分の体験記憶だけで、周囲の世界を学んでいきます。自分の記憶通りにことが運ぶととても穏やかに過ごせるのですが、思い通りにいかないと不安が強くなり、簡単にパニックになってしまいます。大好きなプラレールの電池が切れて新幹線が動かなくなると大変なことになります。自閉症のお子さんは感度の良いセンサーをもっています。単に記憶力が優れているだけではなく、詳細なことまで良く記憶しています。これはセンサーの感度がとても良いことの証拠です。触覚と音刺激に過敏な子が多く、散髪やシャンプーを嫌がったり、掃除機とハンドドライヤーの音が大嫌いで大暴れしたりする子は少なくありません。自閉症の子の症状をまとめるとは「言葉の遅れ」、「言葉の指示が理解できない」、「自分の思いがかなわないと感情が大崩れする」、「じっと出来ない(多動性)」、「感覚の過敏性がある」となります。発達の特徴は体験したことを記憶する力は強いのですが、言葉から意図を読み取り、イメージを持つことが苦手です。

林   隆(西川医院発達診療部発達障害研究センター)

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