日本小児神経学会

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「子どものための福祉避難所」について

特別支援学校の「子どものための指定福祉避難所」指定促進のためのパンフレットについて

神経発達症児や医療的ケア児は、災害時の要配慮者であり、平時に個別避難計画を作成することが市町村の努力義務になっています。しかし、肝心の福祉避難所は、ふだん通う環境と異なり、慣れない場所で騒いだり、痰や唾液の吸引に必要な電源の不足や夜間の吸引音を遠慮するなど、避難をためらってしまっているのが現実です。障がいのある子どもたちが災害時でも安心して避難できる場所を用意し、個別避難計画を作成できるようになることがたいせつです。

日本小児神経学会は、内閣府の「福祉避難所の確保・運営ガイドライン」に沿って、障がいのある子どもと家族の避難場所に、ふだん通学する特別支援学校を、「子どものための指定福祉避難所」として指定・公示し、障がいのある子どもと家族が優先的に避難できるようになるための活動を行っています。内閣府と文部科学省の事務連絡発出に併せて、「子どものための指定福祉避難所」を広めるためのパンフレットを作成しました。福祉避難所の指定は市区町村が行いますが、特別支援学校は都道府県立が多いことも、指定の阻害要因になっています。各地方自治体や特別支援学校に対しての働きかけが必要であり、国からの事務連絡とともに、本パンフレットをご活用いただければ幸いです。

特別支援学校の「子どものための指定福祉避難所」パンフレット

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令和6(2024)年12月25日

一般社団法人日本小児神経学会
災害対策委員会

 

『特別支援学校の「子どものための指定福祉避難所」施設整備と指定・公示促進に関するお願い』要望書手交後の経過について

災害対策委員会では、表題の内閣府・こども家庭庁・文部科学省各担当大臣宛の要望書を、2023年9月1日(防災の日)に、内閣府大臣政務官(防災)、内閣府大臣政務官(こども家庭庁)、文部科学審議官に手交していました。その後日本医師会のご助力を得て、内閣府と文部科学省への働きかけを行ってまいりました。このたび、2024年11月27日付けで文部科学省から各都道府県・指定都市教育委員会等の各担当課宛てに、「特別支援学校を障害のある子どものための福祉避難所に指定する取組への協力について」の事務連絡が、11月28日付けで内閣府防災担当から各都道府県防災担当主管部(局)宛に「特別支援学校を障害のある子どものための福祉避難所に指定する取組の推進について」の事務連絡が発出されましたことをご報告します。

 事務連絡はこちらからご覧いただけます。

皆様からも各地方自治体に対して働きかけをお願いできれば幸いです。

令和6(2024)年12月8日

一般社団法人日本小児神経学会
災害対策委員会

「子どものための福祉避難所」調査結果について(2023年4月掲載)はこちら

【本件に関する問い合わせ先】
一般社団法人日本小児神経学会災害対策委員会
E-mail:jscn_fukushihinan2024★childneuro.jp
(上記★マークは@マークに書き換えて下さい)

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