日本小児神経学会

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Last Update:2022年12月15日

小児神経Q&A

Q71:場面緘黙症には治療が必要ですか?

場面緘黙症の治療法としては、主に、心理行動療法などによるアプローチと、薬剤によるアプローチが行われることがありますが、いずれにしても、これまでの経過や症状を詳細に聞かせていただき、十分な情報を得た上で診断し、そのお子さんの特性と変化を確認しながら、少しずつその後の方向性を決めていくことが重要です。特に、無理に話させようとしないことが重要です。年齢が小さいうちは、本人の発達についても基本的に普通であり、周囲との関係も問題なく過ごせることも多いのですが、話せないことが続くことにより、結果として、成長していく過程で、学習力の向上が困難となることや、社会的に自立していけなくなるなど、二次的な問題も生じてくることがありますので、早めに小児科医・小児神経専門医などにご相談いただくことが大切です。

2022年10月 日本小児神経学会広報交流委員会QA部会

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