日本小児神経学会

会員専用ページログイン
Last Update:2017年2月6日

小児神経Q&A

Q55:頭痛予防治療薬を毎日飲んでも大丈夫でしょうか?

片頭痛は通常月1―2回の頻度で起こります。しかし時に頭痛の回数が多い、あるいは程度が強いことによって、鎮痛薬を使用する回数が増えてしまう場合があります。その際に鎮痛薬を飲みすぎて頭痛が悪化することがあります。具体的には、単一成分の鎮痛薬を月に15日以上、または市販薬に多い複合鎮痛薬を月に10日以上、3ヵ月を超えて使い続けている場合をさします。このような薬物乱用を避けるためにも、予防治療薬を使用します。予防治療薬には数種類の薬剤が使用されています。風邪薬としてよく使用されるシプロヘプタジン、抗てんかん薬として使用されるバルプロ酸、抗うつ薬として使用されるアミトリプチリン、カルシウム拮抗薬であるロメリジンなどが挙げられます。いずれの薬剤も、最低1ヵ月は続けて内服し、効果判定をおこないます。頭痛の回数、程度が減れば、それだけ鎮痛薬を使用する回数も減るため、予防治療薬の役割は大きいと考えられます。医師の指導のもとに適切に内服させることが重要であると思います。月に1回の頻度で片頭痛があるというだけで、予防治療薬を使用する必要はありません。

(名古屋市立大学大学院医学研究科 新生児・小児医学分野 安藤直樹/2016年7月QA委員改変)

このページの先頭へ