日本小児神経学会

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Last Update:2017年2月6日

小児神経Q&A

Q54:片頭痛に鎮痛薬を使っても大丈夫でしょうか?

お子さんが片頭痛と診断されたわけですから、相当強い頭痛、嘔気・嘔吐や光過敏・音過敏に悩まされていることと思います。頭痛発作のタイミングによっては学校を欠席したり早退したりすることもあるでしょう。起こってしまった頭痛をいかに軽くしてあげるかが、子どもの生活の質を高める重要なポイントだと思います。子どもの片頭痛は、持続時間が短いため、1時間くらいで治ってしまう子がいます。痛みがなくなれば元気になりますので、親や学校から仮病ではないかと誤解されるケースもあります。それでも1時間以上続いてしまう子もいますので、その際には鎮痛薬を使用するとよいでしょう。子どもの片頭痛に対しては、アセトアミノフェンとイブプロフェンが有効かつ安全な薬剤とされています。飲むのをためらって、頭痛がひどくなってから使用すると、本来効果がある薬剤も、最良の効果が得られにくくなります。従って、頭が痛いと感じ始めたらすぐに鎮痛薬を使用するようにして下さい。そのうえで暗い静かな部屋で横になると良いでしょう。片頭痛は入浴で悪化することが多いので、頭痛時に入浴することはやめましょう。

小学校高学年以上で、アセトアミノフェンやイブプロフェンの効果が乏しい場合には、片頭痛治療薬であるスマトリプタン点鼻やリザトリプタン内服で効果が得られる場合があります。年少児で鎮痛薬の効果が得られない場合は、他の原因も考えられるため、主治医と相談する必要があります。いつ頭痛がおこるか予測できないことが多く、学校でも速やかに鎮痛薬を使用できるように、あらかじめ情報交換をしておくと良いでしょう。気合いだけで片頭痛は治りません。

(名古屋市立大学大学院医学研究科 新生児・小児医学分野 安藤直樹/2016年7月QA委員改変)

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