日本小児神経学会

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Last Update:2017年2月6日

小児神経Q&A

Q36:こどもの頭が大きいとよくないのでしょうか?

頭の大きさ(頭囲)は頭の周囲の長さで、おでこの一番出ている部分と後頭部の一番出ている部分とを通るようにメジャーで測ります。頭はいくつかの骨からできており、この骨は頭蓋縫合でつながり、成長とともに骨同士が硬く結びつくようになります。脳の成長が盛んな1、2歳までの時期は頭蓋縫合がまだやわらかいので、脳が圧迫されて頭の骨の中の圧力が高くなる病気が発生すれば、頭蓋縫合の部分が広がって頭囲がより大きくなります。
ご両親のどちらかの頭が子どものときから大きいと赤ちゃんの頭囲は病気でなくても大きくなり易いですし、健康な赤ちゃんでも生後1、2年は一時的に脳の液が脳の表面に貯まりやすい時期がありますので、頭囲が大きいからといってかならずしも病気とはいえません。また、頭囲の変化で病気がすべてわかるわけではなく、頭囲に変化を起こさない脳の病気もたくさんあります。

一報、頭囲が標準より大きくなる病気として、脳の内部の部屋に髄液がたまる水頭症等様々な病気が有ります。頭囲が標準の範囲にあっても最近の2、3ヵ月で急に頭囲の値が大きくなっている場合は早めの受診をお勧めします。発熱や風邪症状がないに、この頃元気がない、よく寝る、繰り返し噴水のように嘔吐する、ひきつけを起こす、大泉門が張っている、できていたことができなくなる、など症状を伴っていれば、治療を急ぐ病気が疑われますので急いで受診してください。

(大阪市立総合医療センター小児医療センター 小児脳神経外科 坂本博昭/2016年7月QA委員改変)

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