日本小児神経学会

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Last Update:2019年7月3日NEW

小児神経Q&A

Q13:てんかんのケトン食療法について教えて下さい。

もっとも代表的なてんかん食事療法はケトン食療法です。日本ではあまり普及していませんが欧米や韓国では難治性てんかんの治療法の一つとして確立しています。ケトン食療法は糖・炭水化物を減らし脂肪を増やした食事で、脂肪が分解されてケトン体が体内で作られ効果を発揮します。お米、パン、パスタなどはできるだけ食べないようにして、砂糖の代わりに人工甘味料を使用し、卵、豆腐、肉、魚主体の食事に食用油を添加し、食事中の脂肪/(糖+炭水化物+タンパク質)の比率(ケトン指数)を3~4:1にします。医師を通じて入手できる特殊ミルク(ケトンフォーミュラ)はいろいろな料理にも利用できます。効果を高めるためにカロリーや水分を7~8割に制限する場合があります。タンパク質を制限しないで糖・炭水化物を10~15g/日までにして脂肪を多めに摂取する修正アトキンス食も有効性が報告されています。いずれもバランスの偏った食事なので医師と栄養士の指導が必要です。

(静岡てんかん・神経医療センター小児科 今井克美/2016年7月QA委員改変)

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