日本小児神経学会

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Last Update:2019年7月3日

小児神経Q&A

Q9:てんかんは治るのですか?

てんかんの治療としては一般的には抗てんかん薬というお薬を用います。それぞれの患者さんに適切な薬を選んで、数年間規則正しく毎日飲んでいただく治療です。抗てんかん薬は神経細胞の過剰な活動を抑え発作を起こりにくくします。まず薬を規則正しく内服することにより、発作が起こりにくい状態がもたらされ、そのような安定した状態が数年以上続くと、薬なしで神経細胞の過剰な活動が起こらなくなることが期待できます。定期的な脳波検査も参考に治療を続けます。子どものてんかんには一定の年齢に達すると発作が止まる良性てんかんがあり、その場合には治療期間もやや異なりますので、主治医の指示に従って治療を受けて下さい。てんかんの治療は通常年単位でじっくり取り組む必要があります。治療が長くかかるというとがっかりされるかもしれませんが、てんかんをもつ子どもでは発作以外の時には症状はありませんから、家庭でも学校でもなるべく普通に生活することが大切です。ただし、睡眠不足や疲労など発作が起こりやすくなるような誘因(きっかけ)があれば避ける必要があります。
以前に、私達の病院で治療したすべての小児てんかん患者さんの長期経過を調査しましたが、8割の患者さんで発作は抑制され、そのうちの半数以上の患者さんで無事に薬を中止出来ていました。このことからも、根気よく治療するとてんかん、特に子どものてんかんはほとんどの場合治るといえます。

(岡山大学大学院発達神経病態学・小児神経科 大塚頌子/2016年7月QA委員改変)

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