日本小児神経学会

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Last Update:2019年7月3日

小児神経Q&A

Q8:てんかんとはどのような病気なのでしょうか。

人が体を動かし、色々なことを感じて生きているのは脳の神経細胞の電気活動のおかげです。てんかんは神経細胞が過剰な活動を起こすことにより、発作が繰り返し起こる病気です。てんかん発作は全身のけいれんが最も多いですが、体の一部がぴくぴくしたり、どこかがしびれたりする感覚の異常や、ぼんやりして呼びかけに反応しない状態や、ぼんやりした状態で顔色が悪くなったり、口をもぐもぐさせる動作を伴うことなど様々です。けいれんの場合には、誰がみても発作の症状であるとわかりやすいのですが、その他の軽い症状でも同じようなことが何度も繰り返し起こるので、異常に気づかれることも多いです。脳のどの部位の神経細胞が過剰な活動をするのかによって発作の様子が決まり、患者さん毎にその部位は決まっていますので、発作の度に様々な症状が起こるのでなく、いつも同じような発作症状が起こることが多いのです。てんかんの原因には脳の損傷のために神経細胞が過剰な活動をするようになった場合と、脳損傷がない場合があります。子どものてんかんの多くは明らかな脳損傷がないのに起こり、かつ治療に反応しやすい良性のてんかんですが、それぞれの年齢に特有の治りにくいてんかんもあります。
診断のために、脳波検査で神経細胞の過剰な放電が出ているかどうか、どこからどのように出ているかを調べます。また、てんかんの原因の検査のために、MRIなどの頭の画像検査や血液検査なども行うことがあります。そのような情報を総合して診断しますので、お子さんのてんかんがどういう種類か主治医の先生から説明を受けて下さい。

(岡山大学大学院発達神経病態学・小児神経科 大塚頌子/2016年7月QA委員改変)

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