日本小児神経学会

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Last Update:2022年12月15日

小児神経Q&A

Q67:高次脳機能障害にはどのように対応していくのが良いでしょうか?

 高次脳機能障害は一人ひとりその症状がちがいます。問題となる症状をきちんと見極めることが対応の第一歩です。
 病院で治療するものはごくわずかで、ほとんどは家庭と学校で生活するなかで工夫を積み重ねながら対応を進めていきます。子どもをとりまく多くの人が共通の理解をもって進めていくことによって、子どもの症状に少しずつ改善が見られていくはずです。
 高次脳機能障害の症状によって具体的な対応法が異なります。例えば記憶障害に対しては、記憶を改善させるトレーニングをしたり、環境を整えて記憶に頼らずに生活が流れるようにしたり、メモやスマートフォンを用いて記憶の補助をしたりします。



栗原まな(神奈川県総合リハビリテーションセンター小児科)2019年5月1日改変)

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