日本小児神経学会

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Last Update:2022年12月14日

小児神経Q&A

Q21:けいれんを起こした時の注意点は有りますか?

こどもは様々な原因でけいれんを起こします。けいれん中は自由に体を動かすことが出来ませんので、まず安全な場所に側臥位(横向き)にして寝かせましょう。口にタオルや箸などを入れてはいけません。けいれん後に嘔吐を伴う時、窒息や肺炎の原因になるからです。顔色が不良な場合は直ぐに、そうでない場合は5分経ってもけいれんが止まらない時に救急車を呼びましょう。それ以外に家庭でできることは有りません。けいれんが続いた時間、発作中の身体の様子、体温、けいれんが終わってから意識が戻るまでの時間、などをよく観察し、担当の医師に伝えるのは診断のために大事です。あらかじめ担当の医師から投薬指示か出ている場合はそれに従うのが良いですが、慌てることが多いと思うので、救急救命士が到着してからでも良いと思います。

2022年12月 日本小児神経学会広報交流委員会QA部会

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